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教育費を数百万円節約する方法


このサイトでは、不必要な教育費を減らすためにどうすればいいかを考察してみたいと思います。

「不必要な教育費を減らす」 とは、言い換えれば 「必要な教育費とは何かを明らかにする」 ことでもあります。本当に必要なものが明確になれば、それ以外のものは躊躇無く切り捨てることが出来ます。

そのために役に立つかもしれないヒントを、いくつか提供してみます。自分が子供の時に教えてもらいたかったことなども並べてみるので、もしよければ参考にしてみてください。


 ※ とりあえず学習法だけ知りたいという方はこちら → 【第二部 絶対確実な学習法】






第一部 基本認識の確認


第一部では、以下のことについて考えてみます。



   高収入の家庭の子供しか一流大学に入れないというのは本当か。
   高学歴を目指すためにやっておくべきことは何か。
   そもそも、これからの時代において学歴はどの程度必要なのか。
   幸せな人生を送るために目指すべき方向性とはどんなものか。
   その他の重要なことを少しばかり。





高収入の家庭の子供しか一流大学に入れないというのは本当か


21世紀に入り、小泉改革の結果として 「貧富の格差」 が拡大しています。

それにともない、「高収入の家庭の子供しか一流大学に入れない」 というような論調が、マスメディアによってバラ撒かれてきました。

高収入の家庭の子供しか一流大学に入れない!? これはいったい本当でしょうか。

昔はみんな貧乏でしたし、学習塾も今のようにありませんでしたが、「家が貧しいから、頑張って勉強して偉くなろう」 と考えた人たちはいても、「家が貧しいから、頑張っても無理だ」 なんて言う人はいなかったはずです。


注目すべき点として、生徒数が年々減少する一方で、大学の数は増えているという事実があります。

ピーク時の約30年前に比べると、生徒数は半減しているわけですから、単純計算すると一流大学の倍率も実質的に半分。ずっと入りやすくなっているわけです。

また、ゆとり教育が始まった頃から大学の数が激増し始めたので、その点からも大学に入ること自体が楽になっていることは間違いないでしょう。


生徒数の減少と大学数の増加で一番危機感を抱くのはどこか? それは受験業界です。

受験業界がマスコミを使って 「高収入の家庭の子供しか一流大学に入れない」 という情報操作を行い、親御さんたちを不安にさせ、生活費を削ってでも塾に通わせるような流れを作っているのが実態でしょう。

はっきり書いておきましょう。


「高収入の家庭の子供しか一流大学に入れない」 というのは大嘘。


「でも、高収入の家庭の子供が有利なことは間違いないでしょう? それは塾に行ってるからでは?」

と思う人もいるかと思います。しかし、最近

「塾に通っている低収入の家庭の子供」 の成績より、「塾に通ってない高収入の家庭の子供」 の成績の方が良いことが判明しました。


 【 塾に通ってない高収入の家庭の子供の成績 > 塾に通っている低収入の家庭の子供の成績 】


だったのです。

つまり、お金を払って塾に通っているから成績が良いというわけではなかった!


では、なぜ高収入の家庭の子供は、塾に通ってないのに成績が良いのか。

やはり遺伝が原因なのかと思う人もいるかもしれませんが、それよりも家庭環境の影響の方が大きいと思います。

高収入の親は高学歴であることが多いので、子供の質問に常に答えられる状況にあります。小さい時から家庭教師が付いていると考えれば、このメリットがどれほど大きいのかは説明するまでもありません。

両親ともに弁護士という家庭では、両親の話す言葉が一般の家庭よりも難しいため、子供も自然と難しい言葉を口にするようになります。これなども、家庭環境が子供の学力に影響を与える一例です。


  塾よりも、家庭における無意識の 「教育」 の方が、子供に大きな影響を及ぼす。







さて、では 「親が高学歴ではない家庭で育つことは大きなハンデ」 だと考えるべきなのでしょうか。

一昔前ならともかく、インターネットが普及した今日では、そんなハンデなど自分次第でいくらでも埋められると思います。

インターネットが出現する前は、分からないことに対してどうすれば良いのか、誰に聞けば良いのかすら、全く見当がつきませんでした。日常で感じる疑問の多くは、いつまでも答えが見つからず、宙ぶらりんのままだったのです。

今では、様々な知識はもちろんのこと、家庭や学校生活、社会生活における悩みなども、ネットで気軽に相談し、色々な年代の人たちから多様なアドバイスを貰うことができます。

質の程度は別にして、たくさんの家庭教師に囲まれている状況と言えなくも無いので、あとはその 「恵まれた環境」 を自身がどのように活用するかという問題でしょう。

つまり、親の学歴が低いことを、子供が自分自身の良くない成績と結びつけることは、単なる言い訳に過ぎないということ。自分次第で何とでもなる環境が、少なくとも現在の我が国では整えられているのです。


  親に頼ることが出来なくても、インターネットで代用できる。





高学歴を目指すためにやるべきことは何か


ここからは、学歴を高めるためにどうすればいいのかを考えてみます。

本当に高学歴になるために努力することが幸せに繋がるのかというのは、また後ほど考えてみることにして、とりあえずは割り切って 「高学歴を獲得する方法」 に絞っていきます。


どんなこともそうですが、目標に向かって邁進することは、山登りに置き換えて考えると分かりやすいと思います。

山登り自体が好きでしょうがない人は別として、大方の人はできるだけ楽に登りたいというのが本音でしょう。山登りの過程を楽しむとしても、やはり一番充実感を感じるのは頂上に辿り着いた時なわけですから。

ということで、どうしたら目標まで楽に到達できるのかという観点から考えてみたいと思います。


山登りをするにあたり、どうしたら一番楽に到達できるでしょうか。そのポイントとしては・・・



まず考えなければいけないのが 「ルート」 。 頂上まで楽に登れる道はどこなのか。

次に考えるのは 「装備」 。 頂上まで辿り着ける最低限の装備とはどんなものか。

忘れてはいけないのが 「体調」 。 体調の管理をしっかりしておくことは基本中の基本。

一番重要なのが、見逃されがちな 「意欲」 。 なぜ、何のために登るのかを明確に。



山頂までのルートに関しては、ヤブや沢や崖など気にせず全てを越えながら、直線的にまっすぐ最短距離で上っていくのが 「小学生時代から塾通い→ 難関中高受験→ 大学受験」 のルート。一方、登りやすいのが 「公立中学→ 公立高校→ 大学受験」 という地方の受験生にありがちなルートになるでしょう。


山を登るために必要な 「装備」 は、受験に当てはめると 「参考書」 とか 「問題集」 に当たります。一流大学へ合格するためには、子供の頃から一体どれほどの問題集をマスターすれば良いのか。合格ラインに到達できる 「最低限の量」 を知ることは、とても大事なこと。


「体調」 を整えておかなければ、山登りをする時にとてもしんどい思いをすることは言うまでもありません。勉強する時も同じで、お腹が減っていたり、寝不足だったり、栄養不足だったりすると、なかなか前に進むことが出来なくなってきます。このことは、当たり前すぎて逆に重要視されていない気がしています。


一番重要な 「意欲」 ですが、これは子供がどの程度、心からその目標を目指しているのか。知識も経験も不足している子供の 「判断」 には、両親など周りから受ける影響が大きく作用しています。子供が心から納得して目標へ取り組むことが大切なのですが、これが一番難しい問題かと思われます。







さて、では上記の事柄について、私個人の考えをまとめて述べてみたいと思います。


まず、一番楽に頂上まで到達できるのは、一番楽なルートを通った時だというのが大前提になります。

先に述べたように、小学生の時から塾に行って難関中学を受験させるのは、崖をよじ登って頂上へ向かう試みだという認識を私は持っています。

一見、難関大学への近道に見えますが、直線距離では最短でも、その道程が過酷なものなので、結果的に非常な疲弊感に襲われ、多くの子供たちが途中で脱落してしまいます。


子供の 「やる気」 とも関わってくるのですが、困難に挑戦し続ける 「やる気」 を育むのは、「現在の実力よりも少しだけ難しいことを、自ら努力して克服する」 という経験なのですね。これは科学的にも明らかになっていることなのです。

難関中学の受験問題に挑戦するのは非常に楽しいとか、全く苦じゃないという子供なら、やらせてみても全然問題は無いでしょう。

でも、そうではないほとんどの子供たちには地獄のような苦しみで、「勉強」 という山登りを嫌いになりかねません。実際、子供の頃にそういう経験をして挫折したという人は少なくありません。


ですから、避けられるのであれば、まずはそういった難問を避け、勉強嫌いになるのを防ぐことが第一。公立中学→ 公立高校から難関大学へ入る人はいくらでもいるので、そのルートを採ることが一番合格へ近付くコツだと思います。

公立高校入学までなら、一部の都立進学校などを除き、難問を解くために余計な努力をする必要もありません。このことの一番のメリットは、大学受験へ向けて余力を残すことが出来るということ。

小学生の頃から難問を解くようなことをさせると、ごく一部の子供を除いて、ほとんどの子供が大学受験まで持たないのです。潰れるリスクが大き過ぎるのですね。


また、子供の頃からの 「一流大学へ向かう意欲」 というものには、どうしても親の 「気持ち」 や 「思い」 などが大きく作用し、子供自身の心の底から溢れ出て来た純粋な思い、というわけには行きません。

しかし、高校生にもなれば、自分自身で将来を考え、自分の判断で受験に挑戦できます。その意味でも、このルートを採ることが望ましいことだと思われます。


  「公立中学→ 公立高校→ 大学受験」 のルートが、一流大学への効率的な道。







次に、どういった勉強をしたら良いのかを書いてみたいと思います。


公立高校に合格するためには、教科書をしっかり覚えるだけで十分に対応できます。何も余計なことをする必要はありません。小学校と中学校では、教科書をしっかりマスターすることだけを考えれば良いと思います。

分かりやすい参考書やガイドブックを購入し、それをフル活用すれば、十分に理解できる内容です。なので、わざわざ塾に行く必要もありません。わからないことがあったら、学校の先生に教えてもらいましょう。

一人ではなかなか勉強する気にならないという子供も多いと思いますので、友達と一緒に勉強したり、親が時間を作って協力したりと、いろいろ工夫してみたら良いと思います。


高校では、教科書の勉強に加えて、受験対策をする必要があります。

高校の教科書をマスターするだけでもかなりの実力が付くので、ガイドブックなどを利用して、まずは教科書をしっかりマスターするのが基本。ガイドブックは非常にコストパフォーマンスが高い最強の武器です。

受験対策としては、市販の問題集で十分に対応可能です。出版社は業界内での激しい競争に曝されているため、市販の参考書や問題集もしっかり作られていて信用できるものになってます。


まず基本的な認識として、「各科目で標準的な受験問題集を1冊ずつマスターすれば、たいていの大学に合格できる」 ということを知っておきましょう。超一流大学はギリギリかもしれませんが、それ以外の大学は何の問題も無く合格できます。

大学受験の勉強のコツは、出来るだけシンプルにして手を広げすぎないこと。

標準的な受験問題集を徹底的にマスターすれば、超一流大学までの 「距離」 もわかり、さらに補うべき内容も自分で判断できるようになると思います。それも市販のもので対応できるので、何も心配することはありません。


  高校では、教科書+標準的な受験問題集を各科目1冊ずつマスターすれば、合格まであと一歩。







続いて、体調について。


「体調」 に関してまず重要なのが食事。朝食を毎日食べること、バランスの良い食事を採ること、できるだけ家族一緒に食事することは、体調を良くし、子供の心を安定させるために、不可欠なことだと考えられています。

意外と軽視されているのが食品添加物の悪影響で、食品添加物が多く入った加工食品やお菓子などを頻繁に口にする子供ほど、キレ易かったり、落ち着きが無く、問題行動を起こす傾向にあるということです。

遺伝子組み換え食品が人体に悪影響を及ぼす危険性も指摘されていますが、こういったものが子供の脳の発達に良い影響をもたらすとは考えられないので、これらも避ける必要があるでしょう。


さて、両親の仲が良くて家庭が安定していることは、成績の良い子供に多く共通する家庭環境だと言われますね。子供が不必要に家庭の心配をすることが無いので、心が安定するわけです。

家庭がゴチャゴチャしてる中で勉強に集中できるかというと、それはやはり無理な気がします。安定した家庭の子供がみんな勉強するというわけではないでしょうが、勉強する子供はみんな安定した家庭で育っているということだと思います。

落ち着いた家庭で健康的な生活をし、心と体を安定させるだけで、如実に成績に表れると言われます。それだけ、本来伸びるはずの子供の可能性を奪っている家庭があるということではないでしょうか。

家庭内で怒鳴り声を上げたり暴力を振るったりすることが子供の成績に繋がるということは、ありえないと思います。ですから、「勉強しなさい!」 と怒鳴りつけることは逆効果だということになります。


  家庭が穏やかで安定していることは、子供の能力を伸ばすのに良い影響を及ぼす。







最後に、一番重要な 「意欲」 について。


過酷なことを始めるのに、「意欲」 が無ければ障碍を乗り越えることはできません

意欲を持って挑戦しても、克服することが難しければ挫折してしまうこともあるのに、意欲を持てないまま義務的にやらされても、つらい思いが募るだけです。


では、どうしたら学習に対する意欲を持てるのか。成績が良い子を見ていると、いくつかの共通点があることに気付きます。それは、以下のようなことです。

 @ 学習内容に興味がある。
 A 学習することが自分の将来に繋がると信じている。
 B 負けず嫌い。

これらは、どれか一つというよりも、いくつか重なっていることが多いかと思われます。


この中で、親や教育者側が子供に影響を与えることができるものは@とA。 学習内容に興味を持たせることと、学習の重要性を伝えることです。


学習内容に興味を持たせることは、例えば理科の 「でんじろう」 先生がやっているようなことですね。子供は 「面白い!」 と思ったことに興味を示し、理解したいという思いが自ずと湧き起こってきます。

このことに関しては、教育者側はまだまだ努力不足で、改善の余地はたくさんあると思われます。


学習の重要性を伝えるのは、非常に難しい問題です。

「どうして勉強しないといけないの?」

と子供に聞かれて、理路整然と答えられる人はほとんどいないと思われます。せいぜい、「高学歴の方が給料が良いからね」 などと、漠然とした答えを返すのが関の山ではないでしょうか。


実際、この部分をきちんと説明できれば、子供たちは 「学習の重要性」 を自分なりに理解し、それなりに学習への意欲を持つことが出来るようになります。

その結果、「自分が望む将来像のためには、たくさん学習する必要がある」 と思う子もいれば、「自分にとっては、この程度の学習で十分だ」 と考える子もいる。

いずれにせよ、自分で学習の重要度を測ることが出来るようになることがとても大事であるというのは、間違いないことだと思われます。


  「学習の重要性」 を理解できれば、学習への意欲を持つことが出来るようになる。







では、学習内容にそれほど興味が持てず、負けず嫌いでもなく、学習することが自分の将来に繋がるという実感をあまり持てない子供に対しては、いったいどうすれば良いのか。

その方法は、おそらくただ一つ。「出来るようになる経験」 を積ませることだと思います。

小さな課題を与えて、その課題をクリアする度にきちんと褒めてあげる。それにより、「自分にも出来る」 という感覚と、「出来ることは楽しい」 という思いが生まれます。


元々、「出来なかったことが出来るようになる」 のは、誰にとっても非常に満足感を得られることですし、
成長したいという本能的欲求に沿うものでもあります。(褒められることで、その感覚がより強くなる

その満足感は 「いま自分がやっていることに、一体どれだけの意味があるのか」 などという疑問を吹き飛ばしてしまいます。「出来るようになる」 という経験と、「親から認められる」 こと自体が快感を伴うものなので、その 「意味」 を深く詮索する必要性など感じなくなるのですね。

そして、「これくらい頑張れば、これくらいのことが出来るようになる」 という感覚を自分なりにつかめるようになることは、生きていく上でとても大切なことだと考えられます。


全く出来なかったことや、全く分からなかったことが、一生懸命に取り組むことで簡単に感じるようになるという経験は、自分に自信をつけ、前へ進む意欲を生み出します。

小さい頃に、そういった体験を少しずつでも積み上げてきた子供は、高校生になる頃には、自分の進路を真剣に考えられるようになるのではないかと思います。


  小さい課題を与えて 「出来るようになる経験」 を積ませれば、やる気が生まれてくる。







意欲に関係することなので、好きな科目を学習する心構えを、一言だけ付け加えておきたいと思います。

好きな科目については、効率を考えて無理やり頭に叩き込むような方法は採らない方が良いでしょう。好奇心を目一杯に解放して興味の赴くまま自由に勉強した方が伸びるし、その内容に関する世界観が広がると思います。

本来、知らないことを知るということ(=学習)は楽しいものですが、好きな科目に関しては特にそうです。

自分の好奇心と可能性を伸ばすためには、興味を持ったことは 「受験」 とか 「効率」 とかあまり考えず、好きに勉強するのが一番だと思います。


  好きな科目は 「効率」 を頭から排除し、好きなやり方で興味の赴くままに吸収していく。





これからの時代において、学歴はどの程度必要なのか


さて、学習の方向性が分かった所で、次へ移りましょう。そもそも、これらの前提として、「これからの時代、いったい学歴はどの程度必要なのか」 ということです。

自分が学びたいことを学べる大学に行くのが一番で、それが学歴として高いか低いかは関係ない、という考え方には一理あります。それはたぶん健全な考え方なのでしょう。

ただし現実には、学んだことがそのまま仕事に繋がる人はごく一部ですし、就職活動の時や入社してから学歴で差が付いてしまうことが多々あることも事実なのです。ですから、ここではあえて学歴に絞って考察してみたいと思います。


最近は、「学歴より実力」 だと言われるのを耳にする機会が増えたような気がします。

日本経済が右肩上がりで、終身雇用が当たり前だった時代は、高学歴の学生の方が就職に関する選択肢が豊富だったわけですし、いったん入社してしまえば、ある程度の生活水準は保障されていたようなものでした。

しかし、小泉政権での経済改革により、日本の会社が外国人株主に支配されるようになってから、終身雇用が破壊され、リストラが当たり前になり、派遣社員が増え、デフレが続くこととなりました。

こうした現在の経済環境においては、「高学歴」 が必ずしも 「生活の保障」 を意味するものでなくなっていることは事実です。

就職の時点で、ある程度 「高学歴」 が有利に働いたとしても、入ってしまえば 「実力」 だけが重要で、実力の無い者はすぐに 「お払い箱要員」 になるということでしょう。

そして、就職の時点ですら、学歴を考慮しない会社が増えてきそうな気配すらあるので、「高学歴」 を得るための努力が徐々に無意味になりつつあるのかも知れません。


ただ、それでもやはり学歴は、無いよりはあった方が良いと思います。

というのも、大きな会社には 「学閥」 というものがあり、それが無視できないほどの影響力を持っていることは、否定できない事実だからです。

東大や早稲田などの難関大学が有名ですが、経済界において特に強力な 「学閥」 を築いていることで知られているのが慶応大学。彼らは、先輩たちから様々な場面で手助けを受けられると言われています。

これらの 「学閥」 がそう簡単に無くなるとは思えないので、その意味では、一部の難関大学の学歴を獲得することは、まだまだ十分に意義のあることだと思われます。


もっとも、社会が実力主義に移行しつつあることは紛れもない事実なので、まずは 「自分の得意な分野で実力を付けることを最優先にし、可能であれば学歴も得る」 ことを基本姿勢として持っていればいいのではないでしょうか。


  社会は徐々に実力主義に傾きかけてはいるが、高学歴が有利な状況はまだ続くと考えられる。





幸せな人生を送るために目指すべき方向性とは


前の項目と矛盾するように聞こえるかもしれませんが。。。

学歴が無ければ本当に幸せにはなれないのでしょうか。学歴があれば高収入の仕事にありつけるかもしれませんが、それは幸せに繋がることなのでしょうか。


学歴が無くても幸せな人はたくさんいますし、収入が低くても幸せな人もたくさんいます。ただ、それでも 「お金はあるに越したことない」 というのは、親の思いとして当然なのかもしれません。

しかし、その思いが強すぎるため、勉強を強要し過ぎてしまい、逆に子供を不幸にしては本末転倒です。しかも、子供時代に負ったそういう類のトラウマは、大人になってからもなかなか取れないのです。


人が幸せを感じるためには 「自分の人生を生きている実感」 を持っていることが大前提ですが、親が学歴に絶対的価値を置くと、子供の 「生きる力」 を削ぎ落とす結果となってしまいます。

他人の価値観を強制された状態で 「自分の人生」 を生きることほど辛いことは無いかもしれません。

ある掲示板のスレッドが分かりやすいと思うので、そこから抜粋したものを、ここで紹介したいと思います。個人的な実感として、こういう人は世の中にかなり隠れているような気がしています。

これの何が問題かが分からない場合、子供を不幸にする可能性が大きいと自覚した方がいいでしょう。

 → 【 小学6年間受験勉強して偏差値65の中高一貫校に入って得たもの


  学歴を追い求めることは、幸せになるための前提条件ではない。







何に幸せを感じるかは人それぞれですが、これに関しては、メンタルトレーニングや能力開発のプロとしてビジネスマンやスポーツ選手にアドバイスしている西田文郎さんが、とても興味深いことを言っています。

西田さんによると、競争に勝つべく努力し続けてきた人は、まず例外なく燃え尽き症候群になるということです。年齢は30代〜50代の働き盛りの人もいれば、10代でそうなる人もいるとのこと。

他人との競争は、どこまで行ってもキリがありません。無我夢中で闘い続けた人ほど、ある日ぽっかりと心に穴が空き、前に進むことが出来なくなるそうです。


それに対して、人生に幸せを感じられるのは、「人との繋がり」 を感じられる人。社会的地位や金銭などの 「社会的成功」 ではなく、人間関係において満足できる状況にある人のようです。

言い換えれば、「自分だけの幸せ」 を追求するのではなく、他人を喜ばせることに幸せを感じる人。他人との競争に勝つことによってではなく、他人に幸せを与えることによって、自分の価値を感じられる人。

そして、誰よりもまず最初に幸せにすべき相手が家族。家族との時間を何よりも大切にすることで、自分の生きる意味が明確になり、真の幸福感を味わうことができるようになるということです。


基本的に誰もが承認欲求を持っていますが、 「人を蹴落として」 賞賛されるのではなく、「人を喜ばせて」 賞賛されることにより、はじめて自分の 「揺ぎ無い存在意義」 を心から実感できるということでしょう。

仕事自体に関しても、自分自身の能力を使って社会に貢献し、何の後ろめたさも無く 「自分は社会の一員」 であると心から実感できることが、「幸せ」 の前提条件なんだと思います。

学歴が高いと選べる職種の幅が広くなりますが、それを自分の給料に繋げて考えようとするのではなく、社会貢献に繋げて考え、「人を喜ばせる可能性が広がる」 と捉えた方が良いのかも知れません。


  世の中の役に立つ人間になるために学ぶ。 逆説だが、それが自分自身の幸せに繋がる。





その他の重要なことを少しばかり


これまでは、それなりに自分で学習する姿勢を持てる子供を対象に、話を進めてきました。

繰り返しますが、学校で先生に教えてもらえるのに、わざわざお金を払って塾に行く必要はありません。
小学校の時から塾に通わせた場合の費用を考えると、数百万円は浮かせることができます。


ただし、学校の先生と相性があまりにも悪い場合は別です。「先生との相性」 と 「教科の成績」 とは相関関係があるので、この場合は塾に通うことも含めて何らかの対応策を採る必要が出てきます。

理解の仕方など 「頭の構造」 が違ったり、あるいは先生側の教える技術が未熟だったり、人間的な相性がとても悪かったりと、「先生との相性」 には色々な種類があります。


理想的なのは、生徒が科目ごとに好みの先生を選んで、教えてもらえるようなシステムです。何かを買う時に好きな店を選ぶように、生徒が先生を選べれば、効果が劇的に上がるのは間違いありません。

しかし、現実的には無理なので、代替案として補習塾が候補に上がるのは仕方がないかもしれません。学校の授業が全く理解できないまま、独力で勉強できるのは、やはり一部の子だけだと思いますから。


クラスに賢い子がいれば、その子に教えてもらうのも良いでしょう。賢い子は教えるのが好きなタイプが多いと思うので、さほど嫌がらずに、あるいは自ら進んで教えてくれるはずです。

その他の方法としては、友達と問題を出し合ったり、友達と得意な科目を教え合ったりとかも、有効です。塾に行かない子を探して、一緒に勉強する仲間に出来れば、だいぶ楽になると思います。

出来そうなことを色々試してみて、それで駄目だった場合に、はじめて塾に通うことを選択肢に入れればいいのではないでしょうか。







もう一つ、塾にお世話にならなければならないケースが考えられます。北海道、大阪、広島、高知、沖縄など、一部の地域では公立学校がかなり荒れているというのです。

教師や教育委員会が左翼に侵食されているのが原因のようですが、その中には日本国籍を持たない人も多数いるという話。日本を内側から破壊する使命を担っているとのことですが、真相は分かりません。

もっとも、安倍政権になってから、多少は改善しつつあるという話も聞きます。こういう地域では、子供たちを守るために、保護者が団結して学校に圧力をかけるしかないと思います。







最後に、これから将来に向けて絶対に頭に入れておかなければならないことを記しておきます。それは、近年の人工知能の劇的な進化により、世の中の仕事が急速に消えていく可能性があるということです。

工場の機械化により工場で働く人の数が減っていったように、これからは知的産業の分野でも急速に人工知能に取って代わられ、その結果として、今後10〜20年で半数の仕事が無くなると言われています。

患者の診断を人工知能が行ったことがニュースになっていましたが、アメリカでは既に金融経済紙の記事を人工知能が書いているそうです。一昔前には考えられなかった世界が出現してきました。


こういった世界で、どういうことを学習し、どういう方向に進んでいけばいいのか。社会の変化があまりにも早くなってしまった現代においては、明確な回答をできる人は誰もいないと思います。

ただ一つ言えるのは、最後まで生き残れるのは、おそらくあらゆる職種において 「創造的な人」 になるだろうということです。そうではない人たちから駆逐されていくのは間違いないでしょう。

ですから、子供たちには、出来るだけ人とは違う発想を持ち、自分個人の視点を大切にしてもらいたいと思います。人とは違う特徴や、人とは違う発想が、これから生きていく上で大きな武器となるはずです。


  自分にしか出来ないことが、自分を守る力になる、そういう世の中がやってくる。






【 まとめ +α 】


塾より家庭における無意識の 「教育」 の方が、子供に大きな影響を及ぼす。
「公立中学→ 公立高校→ 大学受験」 のルートが、一流大学への効率的な道。
高校では、教科書+受験の標準問題集を各科目1冊マスターすれば大丈夫。
家庭が穏やかで安定していると、子供の能力に良い影響を及ぼす。
「学習の重要性」 を理解できれば、学習への意欲を持てるようになる。
「出来るようになる経験」 を積ませれば、やる気が生まれてくる。
社会は実力主義に傾きかけてはいるが、高学歴が有利な状況はまだ続く。
ただし、学歴を追い求めることは、幸せになるための前提条件ではない。
世の中の役に立つ人間になるために学ぶ。それが自分自身の幸せに繋がる。
自分にしか出来ないことが自分を守る力になる、そういう世の中がやってくる。



「塾に通わせてるのに、お金が掛かるばかりで全然成績が上がらない」 とか、「塾とか夏期講習にお金をつぎ込んだけど、希望してた所は全部落ちた」 とか、周りから頻繁に私の耳に入ってきます。

こういう話を聞くたびに、なぜ塾に行かせるのか不思議に思います。やっぱり周りがみんな行かせてると、「うちも行かせないと!」 と不安になるのでしょうか。

「○○さんが 『塾なんて意味が無いよ。うちは全部落ちちゃった』 って言ってた」 と口にしながら、自分の子供を塾に通わせようとしているのを見ると、「気休め料」 と割り切っているのでしょうね。


私は、中学校までは教科書しか勉強しませんでした。ガイドブックなどを参考にして教科書を覚えただけで公立の進学校に難なく合格できました。問題集をやった記憶もありません。教科書を覚えただけです。

高校でも、教科書を覚えて、市販の受験問題集をやっただけで、一流大学に合格しました。正直なところ、市販の問題集があるのに、なぜ塾に行かなければいけないと思うのか、その気持ちが分かりません。

クラスメートたちも、同じように市販の問題集だけで、東大や京大など一流大学に合格していました。分からない問題は職員室に聞きに行ったり、友達同士で教え合ったりしていました。


「塾からものすごい量のプリントを渡されて、全然終わらない」 という話を聞きます。それだけやって受かれば良いのですが、落ちているのですから、気の毒で目も当てられません。

プロならば、少ない量で結果を出させる必要があるのではと思いますが、それでは落ちた時に都合が悪いのでしょう。大量の宿題を出しておけば、「全部こなせなかった生徒が悪い」 と責任転嫁できますから。


有名私立や有名国立大学付属の中学・高校を狙うための進学塾は特に問題ですね。カルト化している所が少なくありません。子供に鉢巻をさせて 「隣の子もライバルだと思え!」 と発破をかけるのは大問題。

「競争の順位が、世の中の絶対的な基準」 だという価値観は、子供を人間的に歪めてしまうと思います。重要なのは、他人との競争ではなく、自分が学習内容をどれだけ理解できたかなんですから。

子供を 「煽って」 勉強をやらせると、その弊害が後々出て来やすいと思います。受験業界は何のダメージも受けませんが、子供に大きなダメージを残すリスクがある。

受験業界が考えているのは、子供の人生ではなく、自分の稼ぎ。稼げるなら、子供の人生が壊れるリスクにも目を潰れるということは、覚えておいて損は無いと思います。


子供を守ることができるのは親だけです。受験業界の 「情報操作」 に惑わされない判断力を付けてほしいと思います。







色々と書き連ねてきましたが、参考になる部分はあったでしょうか。ここに書いたことは、出来るだけ多くの人に知ってもらいたいと思っているので、いろんな人に紹介してもらえると嬉しく思います。塾に通っていない友達や親御さんに見せて、「一緒に勉強する仲間になってもらうキッカケ」 にでもしてください。


さて、「高学歴を目指すためにやるべきことは何か」 の所で、重要なポイントとして4つ挙げました。それは「ルート」 「装備」 「体調」 「意欲」 の4つですが、実はもう一つあります。ただ、小中学校の教科書を簡単に終わらせられるぐらいの子にしか役に立たないと思ったので、省くことにしました。

「どうしても知りたい!」 という方がいましたら、メールしてください。時間がとれ次第、返信します。このサイトを読んだ感想とかも一緒に送ってもられば、有り難く拝見させて頂きます。「私はこう言われた時にやる気が出た!」 とか、逆に 「こう言われてやる気が無くなった」 とか、ぜひ教えてください。


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